新規事業のすすめ

新規事業なくして未来はない

PDCA(計画・実行・チェック・改善)で対応できない日が必ずやってくる。

 物が溢れ、どの市場も競争が激化している今、価格競争や付加価値を付けるなど日々、競合に負けないようにどの会社も頑張っていると思います。
 消費者に直接商品を販売する会社であれば、店頭に一緒に並ぶ商品郡の中でも優位性をもたせようと他社にはない付加価値や特徴を持たせる。また、顧客が企業で部品を製作して納入する会社であればコストパフォーマンスと技術力によって優位性をもたせるように取り組んでいるでしょう。既存の事業に対してPDCAといった計画、実行、チェック、改善を繰り返してより良いものに磨き上げていき、競争市場を生き残っていこうとするのがスタンダードですが、このPDCAだけではどうしても対応できなくなる日がやってきます。

PDCAで対応できなくなる日、それは環境の変化だ。

 直接消費者に商品を作って売っている会社は、流行や社会の風潮、人口動向などにより大きく売上が左右されてしまいます。例えば自動車。昔は車を持っていることが男のステータスであり所有しているのが当たり前であったが、今の若い方は所有する願望が薄れています。これは様々な社会情勢や置かれている環境等が影響していますが、北欧では先に進んでいた「所有」から「共有」という価値観に移り変わってきています。これにより消費者の価値に合う新たな商品を考え無くてはならない。
 また、顧客が企業で製造業を営んでいる会社では、新たな競合が出てくることによってコストカットや技術の向上を求められ、急な展開についていけなくなってしまい仕事を失うことも。例えば今では商店など個人で商いをしている方に特に人気があるチラシ印刷を従来の半分以上の安さとスピードでするネット印刷屋の進出により、従来の印刷屋は構造改革や技術改革を迫られることになってしまいましたが、そんな簡単に短期間で対応できるわけがありません。
環境の変化は急にやってくるからこそ、常に既存事業以外の新規事業に備え取り組んでおく必要があります。

新規事業は新市場への殴りこみだけではない?

新規というだけで、どうも「新しい市場に攻めこむぞ!」というイメージや、「現商品では採算を取るのが難しくなってきているから新商品を!」という考えで展開を考える方が多く見られるのですが、新規事業はあくまでも「顧客に新たな価値観を与える!」ことが新規であり、開発側の想い込みや既成概念ではないことを認識して欲しいです。
新規事業を行うと言っても手法は様々で大きく分けて4つあると考えられます。

1.新市場への殴りこみ
今まで関連のあった顧客や商品郡とは全く異なった市場へ別商品を開発し進出すること。この場合は自社の特有の技術等、強みを別市場で活かすことが多いです。
スポーツボールで有名なモルテンは、車の部品を製造していましたが、下請けからの脱却として自社がもつゴムに対する技術でボールを開発しました。

2.既存市場での新規需要開拓
長いこと既存の商品を出し続けていると必然的に顧客に飽きられた感(衰退)が出てきてしまいます。こうした商品の人生のようなものを「プロダクトライフサイクル」と言いますが、日々の市場環境や顧客のニーズは変化するとともに、より一層利便を感じられるものを欲します。そのような市場での従来の常識を打ち破る切り口をもって市場に提案していきます。
古い話になってしまいますが、ウォークマンができる前はラジオを持って歩いて流れる音楽を聞くのが普通でした。そこに市場の革新をもたらしたのがウォークマン。ウォークマンはいつでも好きな曲を聞ける顧客の潜在ニーズに応えるものでした。顧客の心底に隠された潜在ニーズに応えることで顧客の価値と商品群に革新をもたらした逸品でした。

3.既存商品のままで販売革新
今まで製造販売していた商品は変えず、今までとは異なったアプローチ方法やターゲットに発信することで新しいものに見え、新たな価値が創出されます。
軍事用に作られていたGPS機能も今では車のカーナビなどに使われています。特に企業向けに開発された技術が消費者向けに使えるのではという発想で展開できます。

4.技術や事業モデル革命で追い越す
どの商品を見てもたいして差がないコモディティ化(同質化)されてしまった市場において、事業モデルを変えることで価格優位性を獲得したり、新たな技術を取り入れることで簡単に真似できず競合に差をつけることができます。
先にも出てきた印刷屋も、どこに頼んでもそんなに結果が変わらない市場の常識を、ネット発注・コンピュータ制御といった事業モデルを確立することで価格を大幅に下げることができました。また、トヨタが世界初の量産ハイブリッド専用車を投入した際にも、この技術はトヨタが先行したことで競合が追いかけて対抗する商品を投入するにも時間がかかり、プリウスは販売数を増やしました。

新規事業は顧客に対する、好コミュニケーション構築の一つ。

新規事業を行うということは、新たな話題を提供する友達や知り合いのようなものです。また、新たな話題は時間とともに廃れ、また新たなことを求められます。これが企業と顧客のコミュニケーションの関係でもあります。日々変化する顧客の悩みをその時その時で考え、新提案できる。そんな会社でなければ顧客はついてこないでしょう。

顧客に縁を切られない、廃れないためにも新規事業に常にトライしていきましょう!

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