グッドデザイン賞受賞日から発売開始し、3ヶ月で1000足分完売。
グッドデザイン賞が発表になったのは、2018年10月3日。
今回の受賞率は30%を切る歴代でも最低レベルの難関受賞率でした。
内定は一ヶ月前にいただけるんです。それで、発表とともに発売することで動きました。
発売はアマゾン1本ではじまり、プレスリリースにて商品サンプルを女性的な装飾とともに配信したことにより、メディアに取り上げられネットニュースにも掲載されました、ネットニュースへの消費者の反応ははやく掲載日にはアマゾンの在庫がなくなってしまうという事態になってしまうほどでした。そんなこともあり3ヶ月で1,000足という目標を達成することができました。
これは新メーカーで、新商品を出す状況下では珍しい結果だと各流通さんからも驚きの反応をいただいたのですが、密かに私のなかでは「ほらね」という気持ちでした。
流通に売れないと言われていたが、決め手は顧客の視点に立っていたこと。
テスト商品ができあがった時点でパンプスを多く取り扱っている流通さんに見ていただいた時のコメントが、「面白い商品だけど、ハイヒールが売れなくなっているから、売れないよ〜」と言われていました。どこに行ってもそんなコメントがあがるのに、私はそのコメントに疑問を抱いていました。
それは、私の視点では「女性はハイヒールを履きたいんだけど足が痛いから履くのをやめる、いや困っている。痛くなかったら綺麗に見えるハイヒールを履きたいはずだ」と。これは近くでハイヒールを履く人の感想を聞いたり、現場を見ていて感じていました。ほんと流通さんの意見を単純に受け止めて諦めなくてよかったなと思っています。
今ではネットで売れるのを見て、流通さんでの販売もはじまっています。
商品開発はストーリーが大事。
本商品は、車の金型を制作する会社の新規事業として開発されたものです。
金型を作る際の設計と切削技術からオーダーメイドのインソールを制作しており、その経験から作られた商品です。
もちろんMADE IN JAPAN。
私はストーリーとして、「車の足元から人の足元までサポートする会社」として会社に子育てにと頑張っている女性を応援する商品としてつくりあげました。そのストーリーをもとにネーミングやパッケージ、広告デザインまでブランド形成を行っています。
特にこの商品の特徴は、「かかとで支える」です。
今までの商品は、足先に滑るのを防ぐ足裏の摩擦でとめるタイプがほとんどですが、この商品は、滑り落ちる元となるかかとで止めるため、かかとを軸に重心が安定することで姿勢もきれいに魅せるという効果があります。
疲れない、痛みがないうえに、そこにきれいに魅せることがターゲットへの貢献につながれば最高です。
流通開拓をすることで見えた、日本の流通の問題点。
通常は商品開発だけ、パッケージデザインだけ、広告だけというような企業もありますが、弊社は売るまで一貫してお手伝いをしています。今では、全国の百貨店をはじめ問屋、そして各ネットショップで販売しています。流通開拓するにあたって、各流通さんの問題点や課題も色々と見つけることができました。やはり日本の流通はスピード感が遅いのと、まだまだアナログ感を脱しきれていないと思います。流通をはじめ売り方も変化しなければならない時代がすぐそこまで来ています。
流通の昔からのルールに縛られず、色々なアプローチで広めていこうと第二弾の展開を考えています。
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